抄録
長崎県下の糖尿病専門医が勤務する25施設の臨床経験5年以上の看護師347名を対象に糖尿病看護に関する看護師の認識度と実態を調査した.5つのカテゴリーからなる50問の「糖尿病看護質問表」を用い5段階の回答を点数化した.その結果,定的カテゴリーにおいては「日本糖尿病療養指導士(以下CDEJとする)あり群」「糖尿病看護経験あり群」で「なし群」に比べ平均点が有意に高く(p<0.0001),多変量解析でも肯定的カテゴリーの平均点に関連する要因はCDEJ資格の有無と糖尿病看護経験の有無だった.一方,否定的カテゴリーではCDEJ資格や糖尿病看護経験の有無に関わらず肯定的カテゴリーに比べ平均点が低かった.以上より,肯定的考えではCDEJ資格や糖尿病看護経験を考慮し,また,否定的考えではそれらに関係なく,よりよい対象理解を目指した知識や指導技術の普及が必要だと考える.