糖尿病
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コメディカルコーナー・原著
エネルギーコントロール食を実践するための新たな食事療法用デバイスについての予備検討:111弁当箱法
藤本 浩毅福本 真也三間 洋平播磨 美佳北原 智子阪下 裕子石川 佳代子野井 香梨花山 佳子灘井 城服部 俊一塚田 定信稲葉 雅章西沢 良記
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2010 年 53 巻 9 号 p. 706-712

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抄録

弁当箱容器を用いて糖尿病用カロリー制限食を作る条件を検討した.主食:主菜:副菜の比率を1:1:1と3:1:2に其々分割する111弁当箱と312弁当箱を用いて作った計414食を栄養学的に解析した.111弁当食と312弁当食の炭水化物率は其々57.5±7.9と65.6±7.7%であり,111弁当食が糖尿病食として適正であった.食事エネルギー量は弁当箱容量と強く相関し,容量の設定によって目標とするエネルギー量に近い食事を作れると考えられた.また,重量もエネルギー量と強く相関することから,食事の重量からエネルギー量が推定できると考えられた.重回帰分析では容量,重量,主食⁄主菜⁄副菜の比率,脂質率がエネルギー量の独立した規定因子であり,これら4因子でエネルギー量の93.2%が説明された.これらの結果から,目標エネルギーに対応する容量の111弁当箱に食材を詰め,最後に重量で調整すれば適正な糖尿病食が簡便に作れると考えられた.糖尿病食事療法を簡単に実践しながら自己学習する新たな方法として111弁当箱法の可能性を示した.

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© 2010 一般社団法人 日本糖尿病学会
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