糖尿病
Online ISSN : 1881-588X
Print ISSN : 0021-437X
ISSN-L : 0021-437X
診断・治療(食事・運動・薬物)
SGLT2阻害薬イプラグリフロジン投与89例における3ヶ月間の効果と安全性の検討
戸崎 貴博, 神谷 英紀, 加藤 義郎, 近藤 正樹, 豊田 かおり, 西田 知世, 城間 恵, 坪中 かおり, 浅井 ひとみ, 森部 美保, 中屋 有貴, 中村 二郎
著者情報
ジャーナル フリー

2015 年 58 巻 12 号 p. 881-887

詳細
抄録
2型糖尿病外来患者89例に単独もしくは他の糖尿病薬に追加してSGLT2阻害薬イプラグリフロジンを3ヶ月間投与し,その有効性と有害事象の発現について検討した.HbA1c値は7.46±1.12 %より7.02±0.99 %(p<0.001)と有意に改善した.体重は76.4±14.4 kgより74.5±14.2 kg(p<0.001)に,内臓脂肪面積は100.4±39.5 cm2より93.2±33.7 cm2(p=0.011)に有意に減少した.ウエスト周囲長,血圧,血清ALT, γGTP,尿酸,およびeGFRも有意に減少した.有害事象は全身皮疹1件,膀胱炎1件,膣カンジダ症疑い1件,および重篤でない低血糖2件であった.イプラグリフロジンは肥満を合併した2型糖尿病の治療に有用と考えられるが,投与に際しては注意すべき点も多く,今後も注意深く経過観察することが重要である.
著者関連情報
© 2015 一般社団法人 日本糖尿病学会
前の記事 次の記事
feedback
Top