糖尿病
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膵島細胞膜抗体の定量法 (第I報)
糖尿病患者血清中の膵島細胞膜抗体量
大河原 久子町山 悦子平田 幸正
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キーワード: 膵島細胞膜抗体, IDDM.
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1982 年 25 巻 9 号 p. 979-984

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抄録
1978年,Åke Lemmarkらによってインスリン依存型糖尿病患者 (Insulin-dependent diabetes mellitus;IDDM) の発症初期の血中に膵島細胞膜抗体 (Islet cell surface antibodies; ICSA) が高頻度に存在することが報告され, 本邦においても著者らの報告により同様の傾向の存在することが確かめられた.これらICSAはIDDMの発症の際に生じる膵島細胞の破壊と関係があると推定されているが, その出現時期, または期間はまだ明らかではない.
今回, 私達はLernmarkらによって報告された間接螢光抗体法で検出された患者血清中のICSAの存在を125I-proteinAを用いて定量的に観察した.
正常健常者対照血清では2,000cpm以下の125I-protein Aのbinding activityを示し, 間接螢光抗体法でICSAが検出されなかったIDDM患者血清の125I-protein A binding activityは2,000cpm以下であったのに比し, ICSA陽性のIDDM患者血清における125I-protein A activityは3,000cpm以上を示した。しかし初診時空腹時血糖が200mg/dl以上の高血糖で来院した患者 (Newly diagnosed diabetes) 血清ではICSAの存否にかかわらず125I-protein A binding activityは2,000cpm以下で正常対照血清のそれと差を認めなかった.
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© 社団法人 日本糖尿病学会
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