糖尿病
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トログリタゾンによる重篤な肝障害の1例
広瀬 慎一鴨井 久司佐々木 英夫
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1998 年 41 巻 4 号 p. 295-299

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抄録

トログリタゾン (TG) による重篤な肝障害の1例を報告する. 症例は48歳でNIDDMの無合併症の女性. インスリン治療からTG400mg/日の内服へ変更後の3カ月目に肝機能障害 (GOT301IU/l, GPT571IU/l) が出現し, その後2週問目には全身倦怠感と肝機能障害の悪化 (GOT471IU/l, GPT826IU/l) が認められた. 黄疸はなく, アルコール・薬剤過敏性歴はなかった. TGの内服中止後, 肝機能は徐々に回復し30日目には正常化した. TG使用にあたっては1カ月に1回は肝機能検査を行い, 治療は内服を中止することである.

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© 社団法人 日本糖尿病学会
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