1998 年 41 巻 4 号 p. 289-293
NIDDM患者41例のうち, 14症例をacarbose投与群, 27症例をglibenclamide投与 (G) 群とし24週間治療を行った. 経口ブドウ糖負荷試験における血中IRI値は治療後においてG群では有意な増加を認めた. 体脂肪分布の治療前後における比較ではG群では内臓脂肪面積および内臓脂肪面積と皮下脂肪面積の比の有意な増加を認めた. glibenclamideを安易に投与した場合には, 腸間膜脂肪が増加し, 高インスリン血症をさらに助長させる悪循環に陥る危険性が示唆された.