糖尿病
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耐糖能異常, 肥満, 高トリグリセリド血症は独立した高血圧の関連因子か
検診結果からみて
亀谷 富夫
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2001 年 44 巻 2 号 p. 135-140

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抄録

検診受診者4114名を対象として, 高血圧と肥満, 糖尿病, 高TG血症の各因子の独立性について検討した. 高血圧の頻度は糖尿病群では正常群の1.59倍 (95%6信頼区間1.08~234), 肥満群では1.85倍 (1.47~2.34), 高TG血症群では1.41倍 (1.15~1.72) であった請また高血圧の頻度は危険因子1個では1.83倍 (1.46~2.29) に, 危険因子2個ではで3.04倍 (1.93~4.78) に, 危険因子3個では5.14倍 (2.67~9.92) に増力口していた. 平均血圧値と年齢, 肥満度, 空腹時血糖値, TG値との間には重回帰分析にて有意な相関関係が認められた. 以上の結果より, 耐糖能異常, 肥満, 高TG血症は, それぞれ独立した高血圧の関連因子と考えられた.

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© 社団法人 日本糖尿病学会
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