抄録
多種類の細菌株を通常の培養基で培養し,0.1M phosphate buffr + 3% Na-glutamateを分散媒に用いてL-乾燥し生残率を調べた結果,長期間の保存が可能であることが予測された.ごく一部の細菌株,Myxococcus xanthus, Sphaerotilus natans,海水性細菌,Azotobacter属細菌はこの標準方法では生残率の低い標本しか得られなかったが,これらの細菌株については個々に培養条件,分散媒を改良することによって長期保存が可能である標本を調製することができた.