凍結および乾燥研究会会誌
Online ISSN : 2432-9916
Print ISSN : 0288-8297
12. Pasteurella multocidaの凍結乾燥過程における数種分散媒の保護効果(昭和57年度第28回凍結および乾燥研究会特別講演および研究報告)
岩松 茂尾崎 雄一柚木 弘之根井 外喜男
著者情報
ジャーナル フリー

1982 年 28 巻 p. 51-54

詳細
抄録

人工培地上での生存期間が短かく,しかも集落型変異が起り易いPasteurella multocidaを用いて乾燥過程中における各種分散媒の保護効果と復水条件について検討した.1)各集落型の乾燥後の生残菌数は莢膜保有株I型菌が最も少なかった.2)分散媒の保護効果は各集落型とも1%スクロース,1%グルタミン酸ソーダ20%馬血清の3種混合剤が最も高かった.3)復水液として硫酸マグネシウムを用いた場合,0.1〜1%の範囲内で,いずれもリン酸緩衝液に比べて高い生残菌数がえられ,菌体成分である核酸,蛋白の菌体外漏出は少なかった.

著者関連情報
© 1982 低温生物工学会
前の記事 次の記事
feedback
Top