凍結および乾燥研究会記録
Online ISSN : 2432-9924
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15. ハシカウイルスの凍結乾燥
安達 秀雄斉藤 勝沢井 芳男有田 峰生松本 稔
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1965 年 11 巻 p. 118-125

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抄録

従来ハシカウイルスは感染力保持のため-40度(摂氏)以下の低温に保持されていた。1941年にHarst等により、感染組織乳剤を凍結乾燥することにより、比較的保存が容易となつた。近年ハシカワクチンが実用化されるにともない、その保存は-80℃に依存している。そこで実用上の問題として、凍結乾燥によるウイルス活性保持の研究が行われるようになった。1964年Greiffにより人血清アルブミンおよびラクトビオン酸カルシウムを1%づつ添加することにより、活性を保持することが報告された。私達もハシカウイルスの凍結乾燥について検討したので、その成績を以下に示す。

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© 1965 低温生物工学会
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