日本トキシコロジー学会学術年会
第36回日本トキシコロジー学会学術年会
セッションID: P-82
会議情報

優秀研究発表賞応募演題
プ-ラレン Fullerene-C60の イン・ビトロ 染色體異常試験
*林 庚澤金 秀珍曺 海源金 鉉榮梁 貞善
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録

プ-ラレン Fullereneの遺伝毒性を評価するためにChinese hamster由来の卵巣乳児細胞(CHO-K1 cell)を利用して,直接法(-S9)と大使活性化法(+S9 mix)の染色体以上試験を実施した。 試験物質は1% CMCナトリウム炎の懸濁液(1 % CMC溶液)に薄めて,調剤した。 大使活性化をさせなかった直接法の染色体以上試験で24時間投与郡は8段階の濃度(0.078,0.156,0.313,0.625,1.25,2.5,5,10 mM)で投与して,実施した。 投与濃度増加にともなう染色体以上の頻度が増加する様相が現れなかった。 48時間の投与郡では8段階の濃度(0.078,0.156,0.313,0.625,1.25,2.5,5,10 mM)で投与して,実施したが投与濃度増加にともなう染色体以上の頻度が増加する様相が現れなかった。 倍数体の染色体以上は直接法で観察されなかった。 大使活性化法を利用して,6時間試験物質を投与した試験においては8段階の容量段階(0.078,0.156,0.313,0.625,1.25,2.5,5,10 mM)を設定したが投与濃度が増加するのに伴った染色体以上頻度の増加様相が観察されなかった。 以上の結果を総合する時に見た試験物質は本試験条件下でCHO-K1細胞で大使活性化をさせた時,染色体以上を誘発しないことと判断される。

著者関連情報
© 2009 日本毒性学会
前の記事 次の記事
feedback
Top