日本トキシコロジー学会学術年会
第36回日本トキシコロジー学会学術年会
セッションID: P-109
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優秀研究発表賞応募演題
ラットの末梢血及び脾細胞のイムノフェノタイピングに関する基礎的検討とCyclophosphamide投与時の変動
*平澤 由貴小田部 耕二小泉 妙子倉田 昌明野村 護
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抄録
【目的】免疫毒性試験法の一つであるイムノフェノタイピングのバリデーションをラットの末梢血及び脾細胞を用いて行った.さらに,免疫抑制物質であるCyclophosphamide投与後の末梢血及び脾細胞を用いて測定法の妥当性を確認した. 【方法】ラット(Crl:CD(SD))の末梢血及び脾臓から常法により採取した脾細胞を溶血処理して抗ラットAPC-CD3,PE-Cy7(Biotin)-CD4,PerCp-CD8a(以上T細胞),FITC-CD45RA(B細胞),PE-CD161a抗体(NK細胞)と反応させた.解析にはBD社のFACS CantoIIを用いた.検討項目は抗体濃度,試料中の細胞数,保存安定性,同一試料の測定及び繰り返し試料作製の再現性とした.検討した測定条件でCyclophosphamideを2週間反復経口投与したラットの末梢血及び脾臓におけるリンパ球サブセットの変動を調べた. 【結果】抗体はCD45RAでは2倍希釈(500ng / 106個),CD3, CD4, CD8a, CD161aでは5倍希釈(200ng / 106個)しても測定に影響はなかった.またPE-Cy7 Streptavidinは40倍希釈(30ng / 106個)が適切であった.細胞数は0.1~5×106個の範囲で測定値に大きな差はなかった.血液は室温及び冷蔵で24時間保存後の値に変化はなかった.同一試料の測定再現性及び試料の繰り返し作製の再現性は良好であった.Cyclophosphamide投与群は対照群に比べて血液及び脾細胞共にT細胞比率が増加し(CD4T細胞<CD8T細胞),B細胞比率及びNK細胞比率が減少した. 【結論】本測定法は,再現性が良好であり,Cyclophosphamide投与による変化を評価できたことから,ラットの末梢血及び脾細胞におけるイムノフェノタイピングの解析法として妥当であると判断した.
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© 2009 日本毒性学会
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