日本毒性学会学術年会
第40回日本毒性学会学術年会
セッションID: S13-2
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シンポジウム 13 DOHaD (Developmental Origins of Health and Disease):後発的に顕在化する発達期の影響
現代の社会生活が発達に与える影響
*佐々木 司
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キーワード: 現代生活, 発達, 精神保健
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抄録
現代の生活は,数十年前には想像もつかないほどに変化している。しかし,それが子どもの発達にどのような影響を与えているかについての検証は極めて不十分である。これは,社会生活の変化とともに,新しい生活スタイルが導入されるとその需要や利用が加速度的増加し,発達に対する影響という縦断的検証が追い付かないという事情がある。この発表では,子どもが影響をうけるageの早い順に,1.出生時親年齢の高齢化(生殖細胞の老化),2.生殖医療(排卵誘発剤の卵子への影響,人工受精と胚培養,凍結保存の影響などが可能性として考えられる),3.睡眠時間の短縮と夜型生活(乳幼児から曝露され,一部のpopulationでは思春期以後特に強く曝露されている)の影響について,文献および発表者自身のデータをもとに考察する(主に行動発達および精神的健康についての影響について考察する)。またこのような変化への対応として,一般市民への啓発(健康教育),晩婚化改善のための方策について考えたい。またデータ解析が間に合えば,発達に優しい生殖医療の条件などについても考えたい。
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© 2013 日本毒性学会
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