日本毒性学会学術年会
第48回日本毒性学会学術年会
セッションID: S8-4
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シンポジウム8
体調変化や疾患症状の予測に資するウェアラブル機器を用いた自律神経指標計測・解析技術
*山川 俊貴藤原 幸一加納 学宮島 美穂前原 健寿
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抄録

心拍数変動(HRV)は自律神経活動の指標とされており,疾患の重篤化や罹患リスク,ストレス評価などの用途に用いられている.我々はこれまで,専門知識がなくとも簡便に精度よく継続的にHRV計測を行えるテレメータとスマートフォンからなるウェアラブルシステムを開発した.心電図の振幅は個人差や計測部位に依存するが,テレメータはその増幅率を自動調整する機構を備え,HRVの算出根拠であるR-R間隔を無線送信する.スマートフォンでは受信したデータからHRV指標を導出し多変量統計解析により異常値検出を行う.本発表では,このシステムの計測精度や信頼性に加え,てんかん発作の兆候検知や,居眠り運転の検知への応用について実証実験の結果を述べる.

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