日本毒性学会学術年会
第50回日本毒性学会学術年会
セッションID: OS2-1
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公募シンポジウム2: 抗ウイルス薬の開発研究とその展望
抗ウイルス薬の開発状況と課題
*朝倉 省二
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抄録

ウイルス感染症の拡大は社会的インパクトが大きく,現在も多くの製薬企業で活発な治療薬開発が行われている。ウイルス感染症治療薬には,対症療法を主とする抗炎症薬,ウイルス自体の増殖を阻害する抗ウイルス薬,増殖したウイルス自体を直接除去する中和抗体薬などがあるが,ウイルス変異の影響を受けにくく,ウイルスそのものに直接作用する抗ウイルス薬は,感染症の重篤化を防ぎ,感染爆発を防ぐためにも重要である。 現在(2023年2月)までに日本において承認された抗ウイルス薬のうち,インフルエンザ治療薬は5剤,新型コロナ治療薬は4剤に限られる。また,承認されたそれらの薬においても,様々な安全性上の課題が報告されており,さらなる選択肢の増加が待たれる。これらの現状を踏まえ,これまでに承認されている抗ウイルス薬の特徴と,その課題について既報の情報をまとめて紹介したい。

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