日本毒性学会学術年会
第50回日本毒性学会学術年会
セッションID: S10-2
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シンポジウム10: 製薬業界におけるDXの実践~毒性研究/非臨床領域編
非臨床電子データ活用(1)総論 ~蓄積SENDデータの可能性:背景値,バーチャル対照群への応用~
*佐藤 玄
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抄録

2004年にデジタルトランスフォーメーション(DX)の概念が提唱されて,以来2018年に経済産業省がDX推進ガイドラインを発表し,様々な産業分野でDXの実践が求められるようになってきた。製薬業界も例外でなく,業界ニュース等でDXというキーワードを目にする機会は実際に増えている。しかし,一口に製薬業界のDXといっても,取り扱うデータの種類は製造(工場)から販売(営業)まで多岐にわたる。さらに今回のトピックである研究データには,ヒト(臨床)と動物(非臨床)の両方が含まれる。

本発表では,非臨床領域におけるデータ活用の総論として,その概念や具体的な実践のアイディアを紹介する。そして,非臨床のCDISC標準であるSENDデータを用いた事例紹介を通じて,データ利活用の一般的な流れについて確認する。さらに,蓄積したSENDデータを背景値の管理やバーチャル対照群に応用する可能性について,製薬協の我々のチームで行ってきた議論を紹介する。

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