日本毒性学会学術年会
第50回日本毒性学会学術年会
セッションID: S5-5
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シンポジウム5: Next Generation Risk Assessment(NGRA)におけるNew Approach Methodologies (NAMs)開発の現状、課題、展望
食品成分のリスク評価におけるNAMs活用の促進に向けた取り組み
*上野 祥太
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抄録

特定非営利活動法人 国際生命科学研究機構(International Life Sciences Institute Japan; ILSI Japan) は、2018 年に「食品領域の動物実験代替推進プロジェクト(AAT プロジェクト)」を立ち上げ、動物に依存しない、ヒトへの予測性のより高い評価アプローチを確立し、食品の安全性及び機能性評価の精緻化・効率化を進展させることを目的とし活動している。 本プロジェクトでは、食品関連企業が参画してアカデミアと連携しながら、「代替加速のための研究推進」、「最新技術の情報収集」および「コンセンサス形成のための情報発信」を柱としてそれぞれ取り組みを進めている。研究テーマとして、既存の毒性試験情報を有効に活用した毒性予測のための食品成分毒性データベースの構築、食品の体内曝露予測技術の構築に取り組むとともに、動物に依存しない安全性評価戦略の策定とケースレポート作成を並行して進めている。本発表では、食品分野における NAMs を用いた評価戦略に関する ILSI Japan AAT プロジェクトの取り組みについて、現状と課題を紹介する。

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© 2023 日本毒性学会
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