日本毒性学会学術年会
第51回日本毒性学会学術年会
セッションID: S3-1
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シンポジウム3: 【日本毒性病理学会合同シンポジウム】日本毒性病理学会からのトピック:薬物 誘発病変の回復性
毒性試験における休薬期間や回復性の考え方について
*竹藤 順子
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抄録

医薬品開発における非臨床安全性評価では,被験物質によって引き起こされる毒性の標的臓器やその用量・曝露の関係を明らかにすることが主目的であるが,認められた変化に回復性があるかどうかは開発判断やリスク評価をする上でも非常に重要である。毒性試験において認められた病変の特徴・範囲,重篤度や影響が認められた臓器の再性能等から科学的な考察で回復性の有無を論じる場合もあるが,回復性の予測が難しい場合は投与期間終了後に休薬期間を含む試験を実施することでその回復性を評価する。回復性評価については完全に回復する期間まで観察する必要はないが,抗体医薬品などは半減期が長いため,回復性を考察するにあたり休薬期間の設定に注意が必要である。

本発表では毒性試験における一般的な回復性の考え方や休薬群・休薬期間の設定の概要を紹介する。

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