繊維機械學會誌
Online ISSN : 1883-8715
ISSN-L : 0285-905X
撚糸について
(第6報) 撚縮の理論とレイヨン タイヤコードにおける実例
真鍋 朋信
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1955 年 8 巻 9 号 p. 620-624

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抄録

研究目的
下撚糸と撚糸の撚縮が撚数, 中立半径及び撚糸の直径などの函数としてどのように表現されるかを理論的に見出し, 更に実験を行って, 実験結果を理論の結果と比較考察する.
研究結果
1) 下撚糸の撚縮Xは撚数n1及び中立半径rnの函数として, 4π2n21r2n≪1なる時, 近似的に
X=200π2r2nn21+…
で表わされる.
2) 下撚糸2本からできている撚糸の撚縮Yは上撚数N, 下撚数n及び撚糸の直径dの函数として,
4N2d2≪1なる時, 近以的に
Y=12.5π2d2 (N2+ (N-n) 2) +…
で表わされ, 下撚糸3本からできている撚糸の撚縮は
Y=14.36π2d2 (N2+0.75 (N-n) 2) +…
で表わされる.

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© 社団法人日本繊維機械学会
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