1985 年 38 巻 3 号 p. T53-T62
目的 自動ワインダの導糸管の最適設計に資するため, 糸口出しサクションノズル部に相当する部分の抵抗係数fと管軸に沿って設けたスリットの流量係数cの値が糸の誘導に及ぼす影響を実験ならびに数値計算により明らかにする.成果 f, cの値がそれぞれ管内流動および糸の誘導に及ぼす影響を実験ならびに数値計算により詳細に示すとともに, 管曲がり上流端と下流端における流量比, 糸の管外への飛出し時の張力およびそのときの糸の管内飛走距離を, f, c, R/r (R : 導糸管曲がり半径, r : 管半径) の関数として定式化することにより導糸管の最適設計のための指針を与えた.