社会学年報
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小特集Ⅰ 概念・経験・相互行為
実践の記述としての「当事者」の概念分析
喜多 加実代浦野 茂
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2017 年 46 巻 p. 3-15

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抄録

 当事者についての研究が隆盛する一方,当事者概念の誤解や拡張使用が懸念され,その概念の精錬の必要性も言われている.これに対し,本稿では,当事者の概念分析を提案する.本稿で言及する概念分析とは,ウィトゲンシュタインやライルの影響の下にウィンチが提唱し,エスノメソドロジーやハッキングが発展的に継承したものである.「当事者」と成員カテゴリーの複数の結びつき方を簡単に示した後に,2つの異なる事例について,実践の記述として,「当事者」の概念分析を行う.

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© 2017 東北社会学会
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