芝草研究
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研究論文
スズメノカタビラ (Poa annua L.) の開花特性
大木 歩美小笠原 勝
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2010 年 38 巻 2 号 p. 145-150

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抄録
宇都宮大学農学部附属農場の果樹園由来のスズメノカタビラ種子をガラス室内のポット条件下で育成し, 1花序/1個体として, 花序の先端に位置する小穂について以下に示す4つの項目を調べた。結果は以下の通りに要約される。
(1) 小穂を構成する小花数と小花の種類
小穂の多くは頂生する1雌性小花と2〜3両性小花とから成るが, 両性花だけから成る小穂や2雌性小花を有する小穂もわずかに含まれた。
(2) 小穂内における小花の開頴順序
雌性小花を有する小穂では, 雌性小花が最初に開頴し, 続いて第1両性小花が開頴したが, 両性小花から成る小穂では, 一定の開花順序は認められなかった。
(3) 小花の開頴および閉頴時刻
大部分の小花は深夜に開頴したが, 雌性小花の中には早朝から日中にかけて開頴したものもあった。また, 雌性小花および両性小花ともに, 早朝から日中の間に閉頴した。
(4) 小花の開頴から閉頴までの時間
開花時間は雌性小花および両性小花で約44時間および8時間と, メヒシバやイネなどのイネ科植物に比べて著しく長かった。また, 両性小花では開頴〜葯抽出および葯抽出〜閉頴に1時間未満および7時間を, 雌性小花では, 開頴〜柱頭展開および柱頭展開〜閉頴に21時間および23時間を要した。
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© 2010 日本芝草学会
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