1985 年 14 巻 2 号 p. 156-161
4種類のジフェニルエーテル系除草剤の芝生一年生雑草にたいする殺草スペクトルを圃場とガラス室内で調べた。
一般的に除草効果は雑草発生前処理の方が発生後処理よりも大きかった。発生前処理ではよりイネ科雑草に効き, 発生後処理ではより広葉雑草に効果が大きかった。これらの除草剤はナデシコ科, アブラナ科, キク科やマメ科雑草などには効きにくいが, bifenoxとnitrofenはナデシコ科以外の雑草には比較的効果があった。
bifenoxにsimazineやatrazineを加用するとイネ科, ナデシコ科, アブラナ科, キク科, マメ科, タデ科, ヒユ科, アカザ科やゴマノバグサ科の多種類の雑草にたいし, 発生前処理でも発生後処理でも効果があった。