芝草研究
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千葉県北東部地域の公立小中学校における校庭芝生の実態
佐田 健浅野 義人
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2003 年 32 巻 1 号 p. 10-17

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抄録
千葉県の公立小中学校における校庭芝生化の現状と課題について調査を行った。千葉県内で校庭が芝生化された公立小中学校は, 全体の約2%程度で, 主にコウライシバ, ノシバ, バミューダグラスの暖地型芝草が使われていた。北東部地域の学校について詳細な調査を行い, 次のような結果を得た。
(1) 児童・生徒数は減少傾向にあり, 校庭芝生の単位面積当たりの利用圧は減少していると考えられる。 (2) 芝生の維持管理はほとんど教職員が担っており, 管理の手間が問題であった。 (2) 高さ1~2cmの低刈りは除草剤の使用を促すような雑草の発生を助長している可能性があった。 (4) 年間の維持管理費は, 多くの学校で5万円以下であった。 (5) 児童・生徒1人当たり約11~17m2以上の芝生面積がある学校では, 使用禁止時期を設けない通年利用でも芝生は維持されていた。
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