抄録
1980年以降に育成されたクリーピングベントグラス新品種を九州北部地域で栽培し, ターフの緑度, 均一性および裸地面積を指標にターフコンディションを約2年間にわたって調査した。試験区は1区を1m×1mとした。7品種を供試し各品種とも5反復とした。
供試したベントグラスのターフコンディションは, いずれの品種についても春期と秋期で高く, 夏期に低い傾向にあった。また, 冬期における葉身のアントシアニン発現度には, 明らかな品種問差が認められた。夏期のターフコンディションは, 春期 (5月) のターフコンディションおよび前年冬期のアントシアニン発現度と正の相関関係にあり, 夏期のターフコンディションを事前に予測することが可能であった。
ターフコンディションの評価値や夏期のダメージからの回復速度から判断して, 供試した品種の中ではクレンショー, L-93, ペンA2がペンクロスに代わる品種として有望であった。