テレビジョン学会技術報告
Online ISSN : 2433-0914
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in vivo網膜水平細胞の時間応答特性について : 視覚と画質関連および一般 : 情報ディスプレイ : 視聴覚技術 : 画像通信システム : 画像応用
袋谷 賢吉松本 広一
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キーワード: 色覚, 網膜, 水平細胞
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1993 年 17 巻 4 号 p. 9-15

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抄録

キンギョin vivo網膜におけるRGB型水平細胞応答の周波数特性、及び絶対時間遅れを調べた。その結果、青色光に対する過分極応答、黄色光に対する脱分極応答、赤色光に対する過分極応答の周波数特性は、それぞれ8、10、4Hzにカットオフ周波数を持つローパスフィルタ型、絶対時間遅れはそれぞれ、17、33、52msecとなった。また、2つの中性点での周波数特性は、バンドパスフィルタ型となった。以上の結果と、先に報告したL型及びRG型水平細胞の結果とを合わせて考えると、それらは既に提案されている錐体と水平細胞の間の神経回路網の妥当性を裏付けるものであることが分かった。

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© 1993 一般社団法人映像情報メディア学会
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