1993 年 17 巻 4 号 p. 47-54
本報告ではホログラフィックステレオグラムで静止気象衛星ひまわり画像を立体的に表示する方法について述べている。最初に、静止気象衛星ひまわり(GMS)で撮影された2枚の画像から1枚の北半球画像を合成する。次に、北半球画像から少しずつ視点変換を行った180枚の画像を作る。連続した滑らかな再生像を得るには、表示するひまわり画像の大きさに応じて、最適な視点変換角度を決める必要がある。ホログラフィックステレオグラムを合成するため、これらの画像は、液晶テレビを空間光変調器として用いてホログラムフィルムに露光する。現像後のフィルムをレーザ光で照射すればフィルム背後に再生像を観察できる。