1994 年 18 巻 57 号 p. 1-6
サーモオートクローム方式は直接感熱記録方式による初めてのフルカラープリント方式で、高画質と信頼性を両立した画期的な画像記録方式である。この記録方式は異なるレンジの熱エネルギーで反応する熱応答性マイクロカプセル技術と、異なる波長で分解するジアゾニウム塩による光定着技術などにより実現されている。特長としては1画素内でYMCの3原色を濃度階調で表現できるため写真ライクな高画質画像が得られること、インクリボンなどが不要であるためメンテナンスフリーで環境に優しいシステムが構築できることなどである。