テレビジョン学会技術報告
Online ISSN : 2433-0914
Print ISSN : 0386-4227
光マイクロセル方式における3エリア一括伝送に関する検討
笹井 裕之田辺 学内海 邦昭藤戸 克行
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1995 年 19 巻 18 号 p. 59-66

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抄録

光マイクロセル方式における基地局用光伝送の低コスト化を目的に、周波数変換・多重方式を用いた3エリアー括伝送システムを提案し、その伝送特性を評価した。この結果、従来のシステムと同等の性能を達成できる見通しを得た。新システムでは、従来3芯の光ファイバで伝送していた3エリアの信号のうち、2エリアの信号を周波数変換後、残りのエリアの信号と周波数多重して、光ファイバ1芯で伝送する。そして、上り・下り信号を波長多重し双方向伝送することにより、高価な半導体レーザ数及び運用コストに影響する光ファイバ芯数をそれぞれ従来方式の4/9、2/9に削減することができる。各部品の歪・雑音特性を考慮したレベル設計、周波数多重時の周波数配置及び光変調度の最適化等のシステム設計を行い、周波数変換や伝送キャリア数増加等の影響による伝送特性劣化の低減を図った。

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© 1995 一般社団法人映像情報メディア学会
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