美術教育学研究
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図画工作科における汎用的資質・能力の育成に関する一考察II
―造形遊びでの事例を通して―
守屋 建
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2018 年 50 巻 1 号 p. 361-368

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抄録

本研究は図画工作科での汎用的資質・能力育成のためのカリキュラム・マネジメント研究である。これからの社会において汎用的資質・能力の育成は急務である。そこで,図画工作科の授業において,子供たちが友達と協力して課題解決にあたる姿から,コミュニケーション力の育成と,図画工作科の教科の本質という二つを両立させる為の研究を行った。この二つは決して分けて考えるものではなく,学習の場において同時に顕在化されるものである。そのために子供たちが関わり合うために学習環境におけるどのようなメディアが効果的か考察をしていった。対象は4年生で,1年間に行った複数の題材とその学習感想,各学期末の学習感想,そして,教師の観察からから検証を行った。学習感想から友達との関りや協働性が読み取れる部分を数値化し,表にした。そこから題材配列をするための妥当性と,教師の手立ての効果などを成果として明らかにした。

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© 2018 大学美術教育学会
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