植草学園大学研究紀要
Online ISSN : 2433-555X
Print ISSN : 1883-5988
英語教育におけるアクティブ・ラーニングを支える要因
アクティブ・ラーニングを学生がアクティブにするための考察
安藤 則夫長谷川 修治
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2020 年 12 巻 p. 37-48

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抄録

 大学を中心とした教育現場で,アクティブ・ラーニング(AL) が推し進められてきた。AL には意欲と学習形態の側面があり,意欲があってこそ形態が意味を持つ。しかし,学生は積極的活動への意欲が乏しいようである。本研究では,AL に積極的に取り組めるための要因について学生にアンケート調査を行い,その結果について考察した。理解できないために積極的に参加ができない学生がいることから,英語が理解できることが重要と考えられた。また,授業で積極的に話すよりは,講義を聞いて考えまとめることを好む学生が多かった。見た目に能動的でない休憩や聞く活動にも能動的側面があるし,短時間で少人数の話し合いにも学習効果があるので,一見能動的でない活動も含め,誰もが参加できる多様な活動を学生に提供し,次第に能動的参加につなげていくことが大切と思われる。

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© 2020 植草学園

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