2021 年 13 巻 p. 39-50
植草学園大学構内には約 2ha のビオトープ「植草共生の森」が造成されている。「共生」の名が示すように, 障害のある人もない人も,子どももお年寄りも,誰もが安全に楽しく散策したり様々な体験や学習をしたり する場の創出を目指して 2012 年より整備を始めた。当初は放置された荒れた森であったが,2020 年現在は, 多様な環境の創出により,多様な生物が観察されるようになっている。また,これまでの整備活動及びビオ トープを活用した体験活動を通して様々な学習を提供することができた。今後も継続的な整備活動が必要で あるが,目標としていた持続可能な里山をモデルとしたビオトープの大枠は形作られてきたので,ここまで の整備と活動の記録を記すこととした。