21世紀における持続可能な経済社会の創造に向けて
Online ISSN : 2436-7028
多国籍企業の持続的な成長・発展とイノベーションの進展
桑名 義晴
著者情報
研究報告書・技術報告書 フリー

2021 年 1 巻 4 号 p. 1-9

詳細
抄録

企業は持続的な成長・発展を最大の目的にする組織である。しかし、それを長年にわたって実現させるのは容易ではない。企業は絶えず時代や社会の潮流や変化を洞察し、イノベーションに挑戦しつつ進化を遂げなければ持続的な成長・発展を続けることはできない。巨大な多国籍企業といえども例外ではない。このため、多国籍企業も絶えずイノベーションに挑戦してきている。

多国籍企業のイノベーションは、最初は本国の親会社を中心にして行われていたが、その後海外子会社でも行われ、そしてまた他企業との提携、さらに近年では世界の多様な組織ともコラボレートするビジネス・エコシステムを構築して行われるようになってきている。本稿では、このような多国籍企業の持続的な成長・発展のために不可欠なイノベーションについて、企業の進化の視点から、どのように進展してきたのかについて論述する。

著者関連情報
© 2021 日本経済学会連合
前の記事 次の記事
feedback
Top