バーチャル学会発表概要集
Online ISSN : 2758-3791
バーチャル学会2024
セッションID: 61
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メタバースパブリックラボ -1.0
近藤 亮太*櫻田 国治小柳 陽光谷川 智洋廣瀬 通孝
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抄録

本研究では,メタバースを一つの社会として捉え,そこを調査するための空間としてメタバースパブリックラボを提案する。メタバースパブリックラボは通常の実験空間とは異なり,ユーザの生活空間に存在し,ユーザがメタバースをプレイする中で自然にデータが取れる環境を目指す。メタバースパブリックラボの最初の取組として,アバタを長時間利用しているヘビーユーザの身体性と行動規範に着目し,彼らの身体性や行動規範を計測するための空間を構築する。従来の実験室実験では,5分程度の学習しか行われておらず,アバタの身体性は錯覚のレベルに留まっている。実験室実験には学習時間の限界があるが,メタバースではユーザがプレイする中で,自然にアバタの学習が進んでいると考えられ,1000時間以上プレイしているユーザも少なくない。そのため,従来の錯覚レベルを超えたアバタへの身体化感覚の生起やメタバース独自の行動規範を形成している可能性がある。

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© 2024 本論文著者
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