3DCGの教育において,「総合的な探究の時間」の導入に伴い,創造的な学習活動が求められている中,効果的な共同学習環境の構築が課題となっている.本研究では,OpenUSDエコシステムを採用したNVIDIA Omniverseと生成AIを活用し,学習者と教育者が1対1でインタラクティブに3DCGを学習できる創造プロセス共有型学習手法を提案した.Blenderを用いた実装と,20代2名と10代2名の被験者による評価実験を行った結果,提案手法群では従来型学習群と比較してモデリング完成時間が約20%短縮され,理解度も向上した.また,生成AIによる質問拡張が初学者の学習支援に有効であることが示唆された.今後は,より大規模な被験者群での検証や長期的な学習効果の評価,他の3DCGソフトウェアへの適用など,提案手法の更なる改善と拡張が期待される.