抄録
獣医療支援チーム(VMAT)は、災害に関連した動物医療を提供する役割を担うが、地域によってチーム構成と機能に差異がある。本研究は災害獣医療における愛玩動物看護師の役割を明らかにするため、1)VMATに所属する認定動物看護師とトリマーの人数と期待される役割、2)VMATが提供するサービス(人員、物資、施設)の実態把握を行った。2023年1月から4月に調査した結果、17の地方獣医師会からアンケート調査の同意が得られ、VMATに所属する認定動物看護師とトリマーの人数にはばらつきがあった。認定動物看護師の期待される役割は、平常時と災害時の獣医師の診療補助だった。VMATの活動は災害時の動物診療に焦点が当てられていたものの、地方獣医師会によって災害対応ができる獣医師数にばらつきがみられた。愛玩動物看護師が災害獣医療に従事するためには、愛玩動物看護師法で規定される業務内容に加え、対象種の検討や獣医師会ならびに政府機関との連携が重要である。