健康なイヌ8頭に対し、水道水のみの「コントロール」と代表的なアロマエッセンシャルオイル2種「カモマイル(
Anthennis nobilis)」または「サンダルウッド(
Santalum album)」を、それぞれ3日間(3試行)連続でアロマディフューザーを用いて曝露し、行動反応を評価した。各オイル曝露間隔は30日間とした。1試行はアロマディフューザー作動前・中・後の各15分間、計45分で構成され、イヌの姿勢(5項目)と行動(9項目)を連続記録し、分散分析で評価した。姿勢や行動発現時間(回数)に対する観察区分の効果は「カモマイル」と「サンダルウッド」で認められたが、各アロマエッセンシャルオイル使用前の「コントロール」に観察区分の効果は認められなかった。これらのことから、アロマエッセンシャルオイルの香りや特性の違いはイヌの行動に反映されると推測されるため、家庭ではオイルの特性を考慮した使用が望まれる。
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