Veterinary Nursing
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最新号
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  • 福澤 めぐみ, 松谷 佳奈
    原稿種別: 原著
    2024 年 29 巻 1 号 p. A1-A9
    発行日: 2024年
    公開日: 2024/06/26
    ジャーナル フリー
    健康なイヌ8頭に対し、水道水のみの「コントロール」と代表的なアロマエッセンシャルオイル2種「カモマイル(Anthennis nobilis)」または「サンダルウッド(Santalum album)」を、それぞれ3日間(3試行)連続でアロマディフューザーを用いて曝露し、行動反応を評価した。各オイル曝露間隔は30日間とした。1試行はアロマディフューザー作動前・中・後の各15分間、計45分で構成され、イヌの姿勢(5項目)と行動(9項目)を連続記録し、分散分析で評価した。姿勢や行動発現時間(回数)に対する観察区分の効果は「カモマイル」と「サンダルウッド」で認められたが、各アロマエッセンシャルオイル使用前の「コントロール」に観察区分の効果は認められなかった。これらのことから、アロマエッセンシャルオイルの香りや特性の違いはイヌの行動に反映されると推測されるため、家庭ではオイルの特性を考慮した使用が望まれる。
  • 清水 夕貴, 佐伯 香織, 川田 修司, 粕井 康平, 宮部 真裕, 野原 正勝, 古本 佳代, 神田 鉄平
    原稿種別: 短報
    2024 年 29 巻 1 号 p. N1-N5
    発行日: 2024年
    公開日: 2024/04/25
    ジャーナル オープンアクセス
    動物病院で用いられる金属製ケージは動物に対して熱伝導による熱損失の助長や床表面の冷感による不快感を生じさせるおそれがある。本研究では、金属製ケージ内にポリエチレン製マットの設置により保温効果が得られるのか調査した。ケージ内にペットシーツのみ、タオルとペットシーツ、ポリエチレン製マットとペットシーツを敷き、その上にホットパックを設置し、赤外線サーモグラフィでペットシーツおよびホットパックの表面温度を測定した。ポリエチレン製マットを用いた群のホットパックの表面温度は、ホットパック設置後の5-120分まで、ペットシーツのみを用いた群と比較し有意に高い値を示した。同様にタオルを用いた群およびポリエチレン製マットを用いた群の比較では、有意な差は認められなかった。本実験条件下において、ポリエチレン製マットおよびタオルは患者動物に見立てた熱源であるホットパックからの熱喪失を軽減することが明らかとなった。
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