敬心・研究ジャーナル
Online ISSN : 2434-1223
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保育課程論における「保育課程」に対する認識
―「保育計画」から「保育課程」への転換はいかに捉えられているか―
安部 高太朗吉田 直哉
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キーワード: 保育課程, 保育計画
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2017 年 1 巻 1 号 p. 19-26

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抄録

本稿は、保育士養成課程科目「保育課程論」において、「保育課程」がどのように認識されているのかを明らかにするものである。2008年に保育所保育指針が改定され、保育の全体計画を表す文言は「保育計画」から「保育課程」へと転換した。保育課程とは、保育の実施に関する共有的な理念と、それに基づいた指導計画の総体である。保育課程の登場は保育士養成課程にも影響を及ぼし、新設の教科目として「保育課程論」(講義2単位)が加えられた。

しかし、以上のような「保育計画」から「保育課程」への転換が、保育士養成施設における授業で実際にどれくらい踏まえられているのかは定かではない。本稿では、東京都下の全国保育士養成協議会会員校である指定保育士養成施設(大学・短期大学)における「保育課程論」の公開シラバスを対象とした。

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