敬心・研究ジャーナル
Online ISSN : 2434-1223
Print ISSN : 2432-6240
保育の質の探求②「もうひとつのおうち」
~ 時間外保育の在り方 ~
今泉 良一
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2018 年 2 巻 1 号 p. 91-93

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抄録

本稿の目的は、時間外保育における実践事例をもとに、保育者に求められる養護的配慮について考察し、「保育の質」について探求することである。『保育所保育指針』(2017)には、養護に関する基本的事項として「保育所における保育全体を通じて、養護に関するねらい及び内容を踏まえた保育が展開されなければならない」と明記されている。保護者の就労時間によっては、子どもの保育時間も長時間となり、より丁寧な養護的配慮が求められる。いわゆる時間外保育では、家庭的な環境の中、一人一人に目を向けていくことはもちろん、より親密な関係づくりや、日中以上に子どもの内なる声に耳を傾けることなどが求められるのではないだろうか。心の安定、満足が図られて、はじめて園生活を十分に楽しめることができるのではないかと考える。

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© 2018 学校法人敬心学園 職業教育研究開発センター
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