2024 年 8 巻 2 号 p. 37-43
近年、介護福祉士養成課程における外国人留学生が急速に増加している。本学においても、介護福祉士養成課程における外国人留学生の割合は約7割を占める。このような状況においては、これまでのような画一的ではない、学生一人一人の個性や能力を活かす教学マネジメントが求められる。本研究では、介護福祉士養成課程において、外国人留学生の個性や能力の発揮を促すためにどのような教学マネジメントが行われているかを明らかにすることを目的とし、インタビュー調査を実施した。分析した結果、29コードと13サブカテゴリーと6カテゴリーが生成された。外国人留学生の個性や能力の発揮を促すためには、介護福祉士の取得や卒業がゴールではなく、社会に出て活躍できるかどうかに視点を置いた介護福祉教育を軸とした理念の浸透と、一貫性のある教学マネジメントの工夫が必要であると考えられた。