抄録
1)アルコール発酵工場廃液回収物の一般成分組成, アミノ酸, OrA, 核酸関連物などを調べた結果, 栄養的に良好なことを認めた.2)若ヒナの成長ならびに飼料効率の点からOrAは, 植物質を主体とする飼料に0.01%の添加で十分であると考えられたが, 大ヒナでは0.1%添加の方がよかった.3)A可溶中にはOrAの外にいわゆるUGFの存在することが認められた.4)Nの出納試験によってA可溶, A不溶, B不溶の中にはたんぱく集積を促進する物質, UGFの存在することが想像された.5)成長ならびに飼料効率を増進する有効成分は, エーテルおよびエタノール可溶部に多量に集まることが認められた.