ビタミン
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結晶大腸菌β-ガラクトシダーゼによるビタミンB_2類縁体ガラクトシドおよび糖アルコールガラクトシドの生成
鈴木 幸雄内田 絅
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1973 年 47 巻 2 号 p. 111-119

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抄録
1)市販の結晶大腸菌β-ガラクトシダーゼをo-NPGa・B_2混液に作用し, 生じたB_2-β-gaを結晶状に収得してB_2-5′-β-gaであることを明らかにした.2)本酵素にはラクトース(あるいはo-NPGa)とB_2類縁体(ジクロロフラビン, アラボフラビン, G物質)からも各糖化合物を生成する作用のあることを認めた.3)本酵素が各種糖アルコールを糖残基受容体とすることを認め, o-NPGa・リビトール混液に本酵素を作用させた反応液からPPCとSephadex G-15によるゲルろ過によって糖転移生成物O-β-D-ガラクトシル-5-リビトールを単離した.4)CH_2OH基をもつアルコール, 有機酸, アミノ酸, およびビタミン類について, 本酵素の糖残基受容体になるかどうかを検討した.供試したビタミン類のうち, ビリドキシン, ヌクレオシドは受容体となり, D-パントテン酸ナトリウム, 塩化ユリンは受容体とならなかった.
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© 1973 日本ビタミン学会

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