ビタミン
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アロキサン糖尿病シロネズミの坐骨神経障害に及ぼすビタミンB_1の効果 : 特にB_1効果に及ぼすB_6,B_<12>の影響
池田 衡福田 尚久志野 長生岩塚 寿名川 雄児
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1979 年 53 巻 12 号 p. 523-529

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抄録
アロキサン糖尿病シロネズミを高血糖発症1週後から,B_1,B_6,B_<12>摂取制限下に5週間飼育し,その後4週間TTFD+PLP+OH-B_<12>あるいはそれぞれ単独を投与し,おのおのの効果を検討した.1)4週間TTFD(2mg/kg)+PLP(2mg/kg)+OH-B_<12>(40μg/kg)を投与すると,坐骨神経のMNCVの低下及びシュワン細胞の萎縮,髄鞘の構造変化などの形態の異常性が軽減された.同様の条件下で,TTFD,PLP及びOH-B_<12>をそれぞれ単独に投与したところ,TTFD投与の場合にのみ,坐骨神経のMNCVの低下が阻止された.しかし,形態変化の阻止は認められなかった.又,TTFDの17.95,8.97μg/kg/dayの用量では,坐骨神経のMNCVに対する効果は認められなかったが,35.9及び2,000μg/kg/dayの用量では有効であった.2) TTFD17.95及び8.97μg/kg/dayはMNCVの低下を阻止しなかったが,同時にPLP(2mg/kg/day)及びOH-B_<12>(40μg/kg/day)を投与したところMNCVの低下が軽減した.以上の結果から,TTFDはアロキサン糖尿病シロネズミの坐骨神経障害に有効であり,その作用はPLP及びOH-B_<12>の同時投与により増強することが判明した.
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© 1979 日本ビタミン学会

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