ビタミン
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栄養調査成績から見た東京都における幼児の1日のビタミンE摂取量の年次推移
平原 文子富岡 和久大谷 八峯石井 謙二鈴江 緑衣郎木村 修一
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1991 年 65 巻 12 号 p. 627-634

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抄録
健康な3歳〜6歳までの幼児を対象に実施している「幼児栄養基礎調査」の成績をもとに、1日のE摂取量を算出し、年齢別、性別、年次推移別のE摂取状況を検討し以下の結果を得た。1. 3歳児の男子と女子の1日のE摂取量はそれぞれ7.3mgと7.0mgであり、4歳児においてのそれらの値はそれぞれ7.7mgと7.4mgであった。また5歳児の男子と女子の1日のE摂取量はそれぞれ7.9mgと7.7mgであり、6歳児においてのそれらの値は8.2mgと8.0mgであった。2. 年齢別による違いは、年齢が高くなるにつれて1日のE摂取量はわずかに多くなる傾向が見られた。性別によるE摂取量の違いは、男子が女子に比較してどの年齢においても約3%多い傾向にあった。3. E摂取量の年次推移は明らかではなかった。4.食品群別の1日のE摂取量に対する寄与率は、各年次のどの年齢の男子・女子ともに、油脂類の寄与率は一番高く、次いで菓子類、米類であり、これらの3食品群で約55%占めていた。
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© 1991 日本ビタミン学会

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