ビタミン
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食事調査ならびに献立法による居住地の異なる地区の女性1日のビタミンE摂取量調査
平原 文子西宗 高弘植田 忠彦五十嵐 脩美濃 真大谷 八峯
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1992 年 66 巻 7 号 p. 385-391

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抄録
居住地区の異なる札幌市,横浜市,大阪市の3地区の平均41歳の女性77名について食事調査を(調査I),また,国民栄養調査成績を基礎として東北,関東I,近畿I,南九州の4地区については,その地域の特性を反映するような材料を用いて献立を立て(調査II),それらについて1日のα-TEのmg値を計算によって求めることを試みた.その結果,調査Iでは3地区の1日の平均α-TEのmg摂取量は10.3±4.0mg,中央値は9.7mgであり,いずれの値も日本の女子の目標摂取値を大幅に上回っていた.しかし,最少・最多摂取量値は3.8~23.8mgとバラツキも大きく,目標値以下を摂取しているものは約20%であった.朝食,昼食,夕食,間食からのα-TE摂取割合は,それぞれほぼ,25, 26, 43, 6%であった.調査IIでは地域の特性を反映するような材料を用いて献立を立てたが,平均α-TE摂取量は4地区間で有意差はなかった.調査Iと調査IIにおいて非α-Tocのα-TE摂取への寄与率は約8%であった.
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© 1992 日本ビタミン学会

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