笑い学研究
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《研究ノート》論理関数による「笑い」のモデル構成と解釈事例
北垣 郁雄
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ジャーナル オープンアクセス

2024 年 31 巻 p. 77-86

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抄録
 本研究では、笑いの因果にかかわる要素を変数とみなし、説明変数を組み合わせて、目的変数としての論理関数を構成する。それを笑いのモデルとして提案する。  筆者提案のモデルでは、魂在感および無緊張感というプラットフォームの上に生じた対比感をその構造的本質とみなしている。本稿では、魂在感、無緊張感および対比感という3つの要素を組み合わせた論理関数でモデル構成を行う。そのために、各要素を特徴づける下位要素を規範的に定める。魂在感は、有魂体および有魂の想定可能体という2つの下位要素でこれを特徴づけること、それら2つの下位要素は、主観や状況によって、また技術の進歩によって相互に区別がつきにくくなる場合があることなどを述べる。無緊張感は、不安感、課題取組感等4つの下位要素で特徴づけること、また対比感は、価値、優劣等7つの下位要素で特徴づけることを述べる。  次に、論理演算子を用いてこれらの要素を組み合わせ、目的変数としての「笑い」のモデル構成を図る。そして、このモデルを笑いの諸事例に適用し、解釈を行う。  「笑い」を解釈するにあたり、論理関数を用いるという、新たな切り口を提供するものである。  最後に、その論理関数にまつわる諸課題を考察する。
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