笑い学研究
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最新号
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  • 鳶野 克己
    2018 年 25 巻 p. 1-2
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/12/27
    ジャーナル オープンアクセス
  • 井上 宏
    2018 年 25 巻 p. 3-16
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/12/27
    ジャーナル オープンアクセス
    「笑い」という行為は、まず「笑う前」の状態があり、次いで「笑っている最中」の段階がきて、笑い終わって「笑った後の状態」が訪れるという三つの段階で構成される。それぞれの段階における意識の生成・発展を追跡し、どんな意識のありようを示すかを明らかにする。その時の笑いの「呼吸作用」、発声が引き起こす「振動作用」についても言及している。息を吐きエネルギーを消費する(捨てる)活動と息を吸い元気の「気」を生み出す(再生)代謝の仕組みについて論じ、「いのち」の働きについて考える。「いのち」の定義を福岡伸一の「動的平衡」論に依拠しながら、細胞の「分解」と「合成」の同時的進行という「いのち」の流れに、「笑い」の仕組みを重ね合わせて見ることができないであろうか。「笑い」を「いのち」の働きの中に位置づけて考えた試論である。
  • 森田 亜矢子
    2018 年 25 巻 p. 17-41
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/12/27
    ジャーナル オープンアクセス
    本稿では、心理的援助に関する笑い研究とユーモア研究について、1900年以降に英語と日本語で出版された学術論文を整理し、研究の動向を記述した。論文の検索には、PsycINFOデータベースとPsycArticlesデータベース、および、J-STAGEデータベースを用いた。得られた論文をキーワードで分類し、年代で整理して記述したほか、研究のアプローチや内容にもとづいて、(1)病者に特有な笑いやユーモアの特徴に関する研究、(2)心理療法の技法としての笑いやユーモアの可能性を論じる研究、(3)パーソナリティ特性としての笑いやユーモアと精神的健康との関わりに着目する研究、(4)ユーモアのストレス緩和効果に関する研究、(5)心理的資源をもたらす笑いやユーモアの作用に着目する研究、の5つに大別して記述した。また、今後の課題として、「ユーモアの社会的作用についての検討」、「プロトコルの作成」、「因果関係の明確化」、「効果の検証」、「作用機序の解明」の5つを挙げ、それぞれについて述べた。笑いやユーモアを用いて行う心理的援助は、およそ60年の研究の蓄積を経て、発展を続けている。その対象は、精神疾患や身体疾患を有する人々から健常者まで幅広い。研究手法については課題が残されているが、慢性的な疾患を抱える人々にとって、長く続く治療を楽しいものにする笑いやユーモアには、期待が集まっている。
  • 池田 正人
    2018 年 25 巻 p. 42-55
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/12/27
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    乳児の微笑には、外部刺激がなくても睡眠中に出現する自発的微笑と、外部刺激に反応して起こる外発的・社会的微笑がある。先行研究では、自発的微笑が成長に伴い社会的微笑になるという立場と、2つの微笑は並存し、置き換わるわけではないという立場がある。  本研究は、1名の乳児から自発的微笑と、養育者による外部刺激を提示したときの外発的・社会的微笑を週1回以上の間隔で測定し、成長に伴う微笑反応数の変化や、微笑時の顔の形態等から2つの微笑の関係を調べた。  週齢0週から51週まで1年間調べた結果、自発的微笑の頻度は出生直後の高水準が、週齢13週以降減少するのに対して、外発的・社会的微笑は週齢13週までの間増加した。その後は、どちらの微笑も頻度は減りながら併存していた。また、出生後から1年間通して、自発的微笑は口を閉じ、外発的・社会的微笑は口を開けるという形態の違いが見られたことから、2つの微笑は出生時から質的に異なるものであると考えた。
  • 青砥 弘幸
    2018 年 25 巻 p. 56-71
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/12/27
    ジャーナル オープンアクセス
    本研究では、教育現場で日々子どもたちのユーモアや笑いに接している現職教員への調査・分析を通して、現代の子どもたちが関連して抱える問題や課題を明らかにした。次の8つの問題や課題をもつ可能性がが導かれた。(1)他者を攻撃するユーモアや笑いを好む傾向があること、(2)ユーモアや笑いの内容についての適切さを判断する力が不足していること、(3)状況とユーモアや笑いとの関係を適切に判断する力が不足していること、(4)真剣さ・誠実さから逃避するためにユーモアや笑いを用いることがあること、(5)仲間との関わりの中で「おもしろければ何をしてもよい」という雰囲気があること、(6)仲間との関わりの中で「おもしろいことをしなければならない」という雰囲気があること、(7)他者を排除するようなユーモアや笑いを表現することがあること、(8)ユーモアや笑いに対して過敏に反応しすぎることがあること。さらに本稿では、それぞれの問題や課題を克服するための指導事項について提案を行った。このような指導内容に基づいた指導を展開し、ユーモアや笑いを適切かつ活用することができるような資質・能力を育成していくことが、現状の課題の克服はもちろん、子どもたちの「ユーモア能力」の育成にもつながっていくと考えられる。
  • 二本松 直人, 若島 孔文
    2018 年 25 巻 p. 72-89
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/12/27
    ジャーナル オープンアクセス
    本研究では、若者の特徴的なコミュニケーションのなかで頻繁にみられる攻撃的な笑いの受け手の反応・対処にはどのような種類が存在するのかを検討した。大学生・大学院生196名(有効回答数は183名,男性93名, 女性88名, 性別不明2名, M =20.21,SD =2.25)を対象に質問紙調査を行った。先行研究に基づいて収集・作成した攻撃的な笑いへの反応項目合計25項目について因子分析を行った結果、3因子が抽出された。1つ目は、相手と一緒になって自分をからかうような「協調反応」(α=.86)である。2つ目は、否定的な感情を相手に伝える「否定・拒否反応」(α=.73)で、3つ目は肯定とも否定とも捉えることのできない「曖昧反応」(α=.68)である。そしてコミュニケーション・スキル尺度とユーモア態度尺度によって、本尺度の併存的妥当性を確認した。その後、本尺度を用いたクラスタ分析を行い、「非笑い志向型(N=74)」、「真剣切り返し型(N=35)」、「芸人型(N=23)」、「雰囲気優先型(N=46)」の4つの具体的な反応像を見出した。本尺度については信頼性・妥当性の観点から修正されるべき項目や因子はあるものの、攻撃的な笑いの反応タイプの分類が若者に対する支援の一助として役立つ可能性は高い。
  • 松阪 崇久
    2018 年 25 巻 p. 90-106
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/12/27
    ジャーナル オープンアクセス
    動物ショーやテレビ番組に出演するチンパンジー・パンくんの映像作品を用いて、パンくんの感情表出についての分析を行った。映像作品でのパンくんは、着衣で二足歩行を行うことが多く、自然なチンパンジーの姿とは大きく異なっていた。テレビ番組用の映像と動物ショーの本番の映像では、それ以外の動物園などでの映像と比べて、チンパンジー本来の姿とのズレが大きく、感情表出に関しては、ポジティブな笑顔や笑いの表出よりも、恐怖・不安・不満といったネガティブな表出が多い傾向があった。とくにテレビ番組では、パンくんに試練を課し、不安やストレスを与えるシーンもしばしば見られた。このようなパンくん自身の感情表出以外に、テロップ、ナレーションや、チンパンジーの音声の追加によって、パンくんの感情を演出または改変する場面もあった。以上の結果を元に、ショーやテレビにチンパンジーが出演することの問題点について議論した。また、動物の福祉を考える上で、笑いや遊びに注目する意義について考察した。
  • 白井 真理子, 伊藤 理絵
    2018 年 25 巻 p. 107-119
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/12/27
    ジャーナル オープンアクセス
    近年笑われることを極度に恐れる「笑われ恐怖症(gelotophobia)」という概念が報告されている。笑われ恐怖症を発症する背景には,感情が深く関わっていることが指摘されているにも関わらず,そもそも笑われることによりどのような感情が生じるのかについては,実証的に検討されていない。本研究の目的は,失敗を笑われるという不快な状況に至るまでに生じる感情について,探索的に検討することである。大学生25名(男性17名,女性8名,平均年齢19.92歳)を対象に,登場人物が転んで泣く(転倒条件)・転んで友人に見られて泣く(友人条件)・転んで友人に見られて笑われて泣く(笑われ条件)の3条件を提示し,質問紙により各条件で生じた感情について自由記述を求めた。すべての条件で報告された感情は,恥,痛み,悲しみ,怒り,驚きの5つであり,最も多く報告された感情は恥であった。本調査の結果より,失敗を笑われることに伴う感情は様々であったことから,笑われることで生じる感情の複雑さが示唆された。これまで笑われ恐怖症の核となる感情として,恥の感情が深く関わっていることが指摘されてきたが,今後は,恥以外の感情も含めて明らかにする必要がある。
  • 鵜子 修司, 高井 次郎
    2018 年 25 巻 p. 120-135
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/12/27
    ジャーナル オープンアクセス
    Ruch, Kohler, & Van Thriel(1996)の作成した状態・特性快活さ尺度(State-Trait-Cheerfulness-Inventory: STCI) は、ユーモア・センスに関連する気質的基盤として快活さ、真剣さ、不機嫌さの3つを、個人の状態ないし特性として測定する尺度である。本研究ではSTCIの特性版(STCI-T)について、各項目の日本語訳を新たに作成し、信頼性・妥当性を検証した。大学生263名を対象にした調査の結果、オリジナルのSTCI-Tを構成する下位特性(facet)モデルは、各下位特性における信頼性の低さから維持されなかった。その代わり、本研究では下位尺度への修正済I-T相関に基づく項目選定から、暫定的なSTCI-T 49を構成した。このときSTCI-Tにおける、3つの下位尺度の信頼性は.73から.89であり何れも高かった。また各下位尺度とBig Five、及びwell-beingの指標の相関は、先行研究の結果を再現した。以上から、STCI-T 49はオリジナルのSTCI-Tに類似した概念を測定する尺度として、ある程度の信頼性・妥当性を有していると結論付けられた。最後に、本研究でオリジナルのSTCI-Tにおける下位特性・因子構造が再現されなかった結果の説明として、考えられる可能性について検討し、今後の課題についてまとめた。
  • 森下 伸也
    2018 年 25 巻 p. 137-138
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/12/27
    ジャーナル オープンアクセス
  • 長島 平洋
    2018 年 25 巻 p. 139-140
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/12/27
    ジャーナル オープンアクセス
  • 松阪 崇久, 野村 亮太, 福島 裕人, 石田 聖子, 森田 亜矢子, 伊藤 理絵, 高嶋 由布子
    2018 年 25 巻 p. 141-145
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/12/27
    ジャーナル オープンアクセス
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