抄録
北海道十勝地域に導入がはかられている機械収穫に適した主茎型ダイズ品種狭畦栽培の雑草対策を確立するために,ダイズ栽培農家圃場3カ所の雑草調査を2003年に,狭畦と除草剤による防除効果を評価する圃場試験を2005年と2006年に実施した。各農家圃場と試験圃場ともにタニソバの出現頻度が高かった。圃場試験では,2カ年ともに播種後出芽前のリニュロン50%水和剤(0.75kg a.i./ha)とトリフルラリン44.5%乳剤(0.89kg a.i./ha)の混用処理ではタニソバの生残数が多く,30cmの狭畦においても防除効果は不十分であたった。2カ年ともに,リニュロンとトリフルラリン処理に追加して,ビアラホス18%液剤(0.54kg a.i./ha)の畦間処理を行うことでタニソバを有効に防除できた。さらに,専用の散布機を使用することで,30cmの狭畦でもダイズ収量に影響なくビアラホス剤の畦間処理が可能であった。以上の結果から,播種時のリニュロンとトリフルラリン処理,雑草の発生が多い場合にはビアラホスを畦間に追加処理する体系がダイズ狭畦栽培の雑草対策として有効であった。