雑草研究
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原著論文
温暖地のダイズ狭畦栽培におけるイマザモックスアンモニウム塩を導入したマルバアメリカアサガオの防除
浅見 秀則橘 雅明本間 香貴
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2021 年 66 巻 2 号 p. 48-58

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抄録

ダイズ圃場では帰化アサガオ類の蔓延が深刻であり,防除技術の確立が求められている。そこで,本研究ではマルバアメリカアサガオの防除におけるイマザモックスアンモニウム塩液剤(I液剤)のベンタゾン液剤(B液剤)との体系処理効果および,ダイズの薬害程度と収量に及ぼす影響を明らかにすることを目的とした。2017年~2019年の圃場試験の結果,マルバアメリカアサガオの残草量は,I液剤の単独処理では処理時期が遅いほど少ない傾向で,ダイズ2葉期処理の防除効果が最も高かった。また,ダイズ1葉期のI液剤と3~4葉期のB液剤の体系処理によって,残草量を土壌処理剤のみを処理した対照区と比較して87~97%抑制した。I液剤処理区のダイズ子実収量には有意な低下は認められなかった。しかし,収量低下程度は年次間で差が大きく,2019年ではI液剤を処理せずに完全除草した対照区と比較して最大で27%低下した。I液剤処理区では初期薬害によるダイズの生育遅延が確認され,開花時期も遅れた。その結果,総節数や莢数,整粒数等が減少し,子実収量が低下したと考えられた。また,I液剤処理後数日間の降雨や低温,低日照条件がI液剤の薬害を助長する可能性が示唆された。

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© 2021 日本雑草学会
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