雑草研究
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筑後川下流域水田地帯のクリークにおける水生雑草の実態
第3報 雑草の繁茂量
芝山 秀次郎江口 末馬宮原 益次
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1976 年 21 巻 3 号 p. 120-125

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抄録
クリーク内に生育する水生雑草の繁茂量を知るために, クリークにおける植被率および各雑草の被度の調査を行った。
植被率の平均値は30%弱であったが, 地区により, その大きさには著しい差異があった。また, 植被率75~100%の地点は全調査地点数の約16%に達しており, それらにおいては, ホテイアオイ等の問題雑草が繁茂している場合が多かった。
個々の雑草についてみると, 筑後地方ではホテイアオイ, キシュウスズメノヒエ亜種, ヒシ類等, 佐賀地方ではキシュウスズメノヒエ, ウキクサ類, ホテイアオイ等の被度が大きかった。問題雑草の内, とくにホテイアオイ, キシュウスズメノヒエ亜種およびオオフサモの3種は, 被度の大きな地点数が多く, クリーク内に繁茂しやすい特性をもっているようにみえた。
クリークにおける優占雑草種としては, 筑後地方ではホテイアオイとキシュウスズメノヒエ亜種, 佐賀地方ではキシュウスズメノヒエとホテイアオイの比率が高かった。
クリークを主系と傍系のものに分類してみたところ, 一般には傍系クリークのほうの雑草繁茂量が多かったが, ホテイアオイ等が繁茂している地区では, 逆に主系クリークの繁茂量のほうが多かった。
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